寄付LPを見て、最初に感じたのは、
「読みにくい」
でした。
情報量が多く、何が一番伝えたいことなのか分かりにくい。
寄付ボタンの位置も気になる。
最後まで読んでも、「だから寄付したい」という気持ちにつながりにくいように感じました。
だったら、もっと読みやすくすればいい。
最初はそう考えていました。
でも、そこで少し迷いました。
自分が読みにくいと思ったからといって、それがこのLPを見る人にとっても読みにくいとは限らない。
私はキャリアのスタートがデザイナーだったこともあって、Webページを見ると、どうしても最初にデザインを見てしまいます。
文字の大きさ、余白、レイアウト、ボタンの位置。
もちろん、それも大切だと思います。
でも、寄付LPを仕事として見ていくうちに、デザインを直す前に確認しなければならないことがあると気づきました。
まず「誰が読むのか」を考える
自分にとって読みやすいLPを作ることが目的ではありません。
そのLPを読む人にとってどうなのかを考える必要があります。
どんな人に寄付してほしいのか。
その人は、どんなことに関心があるのか。
どんな情報があれば、寄付を考えるのか。
こうした**「ドナーペルソナ(寄付してくれる人の具体的な人物像)」**を考えると、自分の感覚だけで「読みにくいから直そう」と判断するのは少し違う気がしています。
とはいえ、ドナーにとって何が正解なのか、今の私にはまだよく分かりません。
だからまず、「私はどう思うか」と「このLPを読む人にとってどうか」を分けて考えるようにしています。
デザインより先に、情報が正しいか
もう一つ、実際に作業を始めて気づいたことがあります。
デザインを直そうにも、そもそも今掲載されている情報が最新なのか分からない。
そこで、まず情報を集めるところから始めました。
確認したのは、たとえばこんな情報です。
- 支援人数
- 金額
- 活動内容
- 写真
- 寄付でどんな支援ができるのかというイメージ
支援人数や活動内容は変わることがあります。
寄付金額から示している支援イメージも、現在使える情報なのか確認する必要があります。
写真についても、内容と合っているのか、いつのものなのかを確認したい。
LPというと、ついレイアウトやコピーの修正から始めたくなります。
でもその前に、ページに載せる材料そのものを確認する必要がありました。
広告からLPだけを切り離して考えない
次に確認するようになったのが、
「このページに、どこから来るのか」
です。
広告を見てLPへ来るのであれば、広告で何を伝えて、その続きとしてLPで何を伝えるのか。
広告をクリックしたときに期待していた内容と、LPに書かれていることが大きく違っていないか。
以前はLPを見るとき、そのページの中だけを見ていました。
でも実際には、
広告 → LP → 寄付フォーム
とつながっています。
LPだけを切り離して「このデザインはどうか」と考えるだけでは足りないのだと思うようになりました。
「支援したい」と思ったあと、寄付できるか
寄付ボタンも、以前はデザインの一部として見ていました。
色はどうか。
大きさはどうか。
どこに置くか。
でも、それだけではありません。
ボタンを押したあと、きちんと寄付フォームへ進めるのか。
どこで金額を選ぶのか。
途中で迷うところはないか。
スマートフォンでも操作しやすいか。
考えてみれば当たり前なのですが、寄付LPは読んでもらって終わりではありません。
「だから寄付したい」と思った人が、実際に寄付できるところまでつながっている必要があります。
そう考えると、見る範囲がLPのデザインだけではなくなりました。
今、デザインの前に確認していること
まだ試行錯誤の途中ですが、今は寄付LPを見るとき、最初に次のことを確認するようにしています。
| 確認すること | 確認したいこと |
|---|---|
| 誰向けのLPか | 自分ではなく、誰が読むページなのか |
| 掲載情報 | 支援人数・金額・活動内容などは最新の情報か |
| 写真・寄付イメージ | 内容と合っているか、現在も使える情報か |
| 広告からの流れ | どんな訴求を見た人がLPへ来るのか |
| 寄付ボタン | 寄付したいと思ったときに見つけやすいか |
| 寄付フォームへの遷移 | LPから寄付まで迷わず進めるか |
| スマホ表示 | 読みやすく、操作しやすいか |
これらを確認したあとで、文章やレイアウト、文字の大きさ、余白などを見る。
最初からこの順番で考えられていたわけではありません。
実際にLPを見ながら、「デザインだけ直しても解決しないかもしれない」と思って、少しずつ確認する範囲が広がっていきました。
まだ「良い寄付LP」の正解は分からない
今でも、何が「良い寄付LP」なのかはよく分かっていません。
情報を減らせば読みやすくなるかもしれない。
でも、寄付を判断するために必要な情報まで減らしてしまうかもしれない。
自分には長く感じるページでも、初めて活動を知った人には説明が必要かもしれません。
だから、「文字が多い」「デザインが古い」という自分の感覚だけで直すのではなく、
誰が読むのか。
どこから来るのか。
何を伝えるのか。
その情報は正しいのか。
寄付まで進めるのか。
まずはそこを確認する。
正解はまだ分かりませんが、少なくとも、デザインを見る前に確認したいことは少し分かってきました。