Salesforceを使い始めて、まず知りたかったのはそれほど複雑な数字ではありませんでした。
「月ごとの寄付額はいくらなのか。」
「何人から寄付があったのか。」
「ワンショットドナーとマンスリードナーは、それぞれ何人いるのか。」
まずはそんな基本的な数字を確認したかったのですが、困ったことがありました。
引き継いでもらえる人がいませんでした。
Salesforceのどこを見れば自分の知りたい数字が出てくるのかが分からない。
そこで最初につまずいたのが「レポート」でした。
そもそもSalesforceの「レポート」って何だろう
Salesforceの公式情報を読むと、レポートでは必要な項目を選び、検索条件で対象となるデータを絞り込み、グループ化や集計などを行うことができます。
実際にレポートを作るときは、最初に「レポートタイプ」を選びます。
ここが、最初はよく分かりませんでした。
「レポートを作りたいのに、その前にレポートタイプを選ぶってどういうこと?」
という状態です。
今なら、ざっくりこんな順番で考えています。
知りたいこと
↓
必要なデータ
↓
レポートタイプ
↓
表示する項目
↓
検索条件
↓
集計・表示
レポートタイプによって、そのレポートで扱えるレコードや項目の範囲が決まります。
そして「項目」で何を表示するかを決め、「検索条件」で必要なデータに絞り込みます。
この関係が分かるまで、私はかなり遠回りしました。
一番分からなかったのは「どの項目を選べばいいのか」
Salesforceには、たくさんのデータが入っています。
ところが、データが存在していることと、自分が欲しい数字を取り出せることは別でした。
たとえば「月ごとの寄付額を知りたい」とします。
最終的に欲しいのは一つの数字ですが、それを出すためには、
- どのデータを対象にするのか
- 金額はどの項目を見るのか
- どの日付を基準に「月」を判断するのか
- どんな条件で対象を絞るのか
といったことを決める必要があります。
ところが私は、それを考える前にSalesforceを開いていました。
画面に並んでいる項目を見ながら、
「どれを選べばいいんだろう?」
と考えていました。
「月ごとの寄付額」から逆算してみる
今なら、まずSalesforceを触る前に必要な情報を考えます。
たとえば「月ごとの寄付額」が知りたいなら、
知りたいこと:月ごとの寄付額
↓
必要な情報:寄付金額と日付
↓
対象:どの寄付を集計に含めるか
↓
条件:対象となる期間など
↓
集計:月ごとに寄付金額を合計する
というように、一度分解します。
実際に使う項目名やデータの持ち方はSalesforceの設定によって異なりますが、先に必要な材料を整理しておくだけでも、探す範囲をかなり絞れるようになりました。
既存のレポートを自分で再現してみた
理解するきっかけになったのは、すでに作られていたレポートでした。
私が欲しいものとは別のレポートですが、既存のレポートを見ながら、
「このレポートは何のデータを使っているんだろう」
「どんな項目が入っているんだろう」
「どんな条件で絞り込んでいるんだろう」
と、一つずつ確認しました。
そして、自分でも同じようなレポートを作ってみました。
同じ設定をして、同じような結果が出るか試してみる。
最初から新しいレポートを作るより、この方法の方が私にはずっと分かりやすかったです。
完成したものを一度分解して、もう一度組み立て直すような感覚でした。
そこで、ようやく項目の意味が見えてきました。
「レポートを作る」から考えない
最近は、Salesforceを開く前に「何を知りたいのか」を整理するようにしています。
たとえば、あるキャンペーンに対して、どれくらい反応があったのか確認したい時、
以前なら、とりあえずSalesforceを開いて、使えそうなレポートや項目を探していたと思います。
今は先に、
最終的に何を確認したいのか?
を決めます。
次に、
その結果を出すためには、どんな情報が必要なのか?
を考えます。
キャンペーンを識別するための情報、寄付の日付、寄付額、寄付の種類……。
必要な材料をある程度整理してからSalesforceを開きます。
最初の頃とは、順番が逆になりました。
欲しい「結論」から逆算する
Salesforceのレポートを使い始めた頃の自分に一つだけ教えるなら、
「欲しい結論から逆算すると分かりやすい」
と伝えると思います。
レポート画面を開いてから「何を選べばいいんだろう」と考えるのではなく、一度Salesforceから離れて、
「私は最終的に何を知りたいんだろう?」
と考えてみる。
そして、その結論を出すために必要な材料を書き出してみる。
必要な材料が分かれば、それをSalesforceのどこから取ればいいのかを探せます。
もちろん、今でも分からない項目はありますし、組織によってSalesforceの設定や使われている項目も違います。
それでも最初の頃と比べると、「Salesforceのどこを見ればいいか分からない」という状態から、「この数字を出すには何が必要だろう」と考えられるようになりました。
Salesforceのレポートを全部理解した、というよりも、
Salesforceに何を聞けばいいのかを考えられるようになった。
今のところ、それが私にとって一番大きな変化です。
参考
Salesforce公式「レポート」
Salesforce Trailhead「Lightning Experience のレポートビルダーの使用」